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2007年07月30日(Mon)▲ページの先頭へ
おジャンになる。
古今亭志ん生の落語で「火焔太鼓」というのがある。

あらすじは
道具屋の甚兵衛は、
女房と少し頭の弱い甥の定吉の三人暮らしだが、
お人好しで気が小さいので、商売はまるでダメ。

今日も古びた太鼓を仕入れてきて、女房と一悶着。
ハタキをかけさせてみると、
ホコリが出るわ出るわ、
出尽くしたら太鼓がなくなってしまいそうなほど。

ドンドコドンドコやると、
やたらと大きな音がする。

それを聞きつけた身なりのいいお侍が、
「コレ、太鼓を打ったのはその方の宅か」

「今、殿さまがお駕籠でお通りになって、太鼓の音がお耳に入り、
ぜひ見たいと仰せられるから、すぐに屋敷に持参いたせ」
と言う。

かみさんに「ふん。そんな太鼓が売れると思うのかい。
こんなに汚いのを持ってってごらん。お大名は気が短いから、
『かようなむさいものを持って参った道具屋。当分帰すな』てんで、
庭の松の木へでも縛られちゃうよ」と脅かされ、
びくびくお屋敷に出かけてみる。

意外や意外、
殿様がえらくお気に召して、三百両の値がついた。

聞けば「あれは火焔太鼓といい、
国宝級の品」というからまたびっくり。

甚兵衛感激のあまり、
百五十両まで数えると泣きだしてしまう。


興奮して家に飛んで帰ると、
早速かみさんに五十両ずつたたきつける。

「それ二百五十両だ」
「あァらま、お前さん商売がうまい」
「うそつきゃあがれ、こんちくしょうめ。それ、三百両だ」
「あァら、ちょいと水一ぱい」
「ざまあみゃあがれ。オレもそこで水をのんだ」
「まあ、おまえさん、たいへんに儲かるねェ」
「うん、音のするもんに限ラァ。おらァこんだ半鐘(はんしょう)を買ってくる」
「半鐘? いけないよ。おジャンになるから」

という話だ。

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カレンダ
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